英語の部屋 

★個性を大切にする児童英語講師★

English Books : (1) (2)

こんにちは。

市川 華衣です。

 

英語の習熟度を上げるため、英語の本を読む。

私にはこの方法が良く合っていると思う。

もともと読書が好きであるし、

新しい本を買った時の、早く読みたくてワクワクするあの気持ちはたまらない。

読みかけの本があれば早く家に帰りたくなる。

 

洋画や洋楽を通して、英語力をつける人もいるように

’お勉強’という概念を横に置いて、習得を楽しむ方法は様々。

習慣的に触れている事に、少しだけ負荷をかけつつ

高めて行ければ最高。

 

本の中には表現の仕方、相性の良い単語の組み合わせ等、宝物はたくさん。

以下、最近読んだ本の紹介と、

私個人の楽しみ方を紹介。

 

 

 

英語の本を読む!2週間に一冊

選び方 

ーノンフィクション中心

 *ノンフィクションの方が、新しい情報であったり、多様な考え方やアイデア

  触れることが出来る。言語習得プラスの部分がある。

  自分の日常と重ねて読み進められる場合が多い。

ー興味ある分野

 *私の場合、最初の1・2ページでグッと引き込まれなければ、もう読み進める事が

  出来ない。例えばテクノロジーやスポーツ関連等。小説でもたまにあり。

  なので、言語習得の為とはいえ選り好みする。

ー読書好きに頼る

 *avid readersにお勧めの本を聞くのも良い。

  私はオンラインで時々アメリカ人の先生にレッスンを受ける。

  彼女は読書に取りつかれてると自負する程の本好き。

  美しい表現を好む彼女がリストアップする本であれば間違いなく、

  完全に頼りにしている存在。

読んだ本

(1)In Other Words Jhumpa Lahiri

 *インド系アメリカ人の著者によって書かれた自伝。

  前半は子供の頃、ベンカル語と英語という文化的要素が全く違う二言語環境で

  過ごし、身内は勿論、他人にも表せなかった葛藤や想いが綴られている。

  大人になって学び始めた第三言語、イタリア語への情熱を表すべく、

  オリジナルはイタリア語で書かれている。本人でなく第三者がそれを英訳している

  新しいスタイルの本。よって、文章はとてもシンプルで解り易い。

  言語習得者にとって、’発展途上である事、完璧でない事もまた美しい‘という

  メッセージがあるように感じた。

(2)Interpreter of Maladies Jumpa Lahiri

 *(1)と同じ著者。短編小説集だが、どの小説の主人公もインド系ルーツを持つ為、

  著者のバックグランドの影響が色濃い。

  物語はどれもゆったりと進み、衝撃的な事は起こらない。だけど終わりはいつも

  ’こうであろう’という予測を裏切る。大どんでん返し等でなく、巧妙に少しずらさ

  れて、’えっ’となる。少し寂しい気持ちが残る時もあるが、どれも心地よい余韻が

  残る。

       

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最近読んだ二冊

 読み方

ー付箋つける

 *好きな表現、使ってみたい表現や目新しい単語に付箋をつける。

  抵抗が無ければ、シャーペンで線を引くのでも良し。

  思い立った時に再度パラパラと見て触れる機会を増やす。

ー単語を調べても良し

 *基本知らない単語に出会った時は、読み流しますが、文章の流れの中で

  ’どうしても知りたい’ と思った時は調べる。知りたくなる単語は大抵文章の

  キーとなる場合が多く、意味を理解した方がより読むのが楽しくなるので。

  {多読という分野では、辞書は引かない、もしくは引かなくて済むレベルまで

  下げることが推奨されてる。}

ーリラックス

 *読書自体は好きな事をする時間、楽しい時間なのでリラックス無しでは考えられ

  ない。なので上記写真のように、お酒がお供になる事も。

  私の場合、カフェ等の外部では集中して読む事が出来ないので

  もっぱら家の中。

どんな発見があるのか?

ー具体例1:隠喩(metaphor)

 *English arrived, a stepmother.

       I became a passionate reader by getting to know my stepmother, deciphring her,

       satisfying her.       [In Other words] より。

  著者がアメリカで小学校に入り、ベンガル語環境から英語環境に囲まれ始めた時。

  英語をa stepmotherと表現している。日本語で継母、子供であれば 

  ’新しいお母さん’というだろうか。

  a stepmother を迎える時は、子供にとっては新しい環境となり、少なくとも相手を

  知ろうと仲良くしよう試み、時に困惑する事もあるだろう。

  a stepmother という単語一つでそういった部分まで内容が広がり、著者の英語環境

  の中で前に進む様子を思い浮かべる事ができる。

  ‘継母‘ でも同様のイメージは出来るが、日本語ではしっくりこない為、

  上記のような、英語ならではの表現に出会うのは非常に楽しい。

 

ー具体例2:日常の風景を表現

 *He put a glass lid on a pot of lamb, adjusting it so only the slightest bit of steam               could escape.   [ Interpreter of Maladies] より

      ‘彼は蒸気が少しだけ出るようにして、ラム煮込みにガラス蓋をした。’

    という日常のシーン。

    この本を読む少し前、料理をしている時にふと、これは☟

  

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お鍋の蓋を少しずらす。

  英語でなんていうのが一般的なのか?と疑問に。

  自分だったら、’put a lid on a pot, then keep it slightly open`

       ' cover a pot with a lid slightly open‘。

  ‘ずらして置く’ をカバーする動詞がもしかしたら存在するのか?等々。

       そんな経緯があったので、上記の文を本の中で見つけた時は

  思わず下線をひいた。

       ちなみに、ネット上でレシピの一部にて記載されていたのが

  ーaskew 【副詞】 斜めに

  

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お鍋の蓋を少し斜めにして置いておくと~

   

  余談としてaskewという単語, google検索すると画面が斜めに。

     画像とセットで記憶するには丁度良い。※英検1級対象単語

 

 

 

   以上,このような感じで自分なりに楽しみながら

      これからも読書を続けていく次第。

 

 

 最近では多読ならぬ、[字幕なし多観] というものが紹介されていた。

    易しい内容の動画から始められるもよう。

 楽に聞けるようになりたい人は是非覗いてみてほしい。

 

 

 それではまた。